あらすじ
平凡な大学生、誠太郎。
数年前。彼がまだ高校生だったある日。
彼にとって唯一の肉親であった父親が、病気で他界してしまった。
悲しくて寂しくて、泣きたくても涙は枯れたように、一粒も出てこなかった。
彼は呆然としつつも、前を向くことにした。
強く生きていくことを決意して、過去を吹っ切るように努めた。
時がゆっくりと、心の傷を癒し始めた。
――そんな時。
チャイムが鳴り、来客を知らせる音が響いた。
何かを変える、運命の音。
近未来の、ちょっと切ないストーリーが始まる……。
※本作は、昔書いた作品を大幅にリメイクしたものです。
-登場人物-
■観月 誠太郎(みづき せいたろう)
平凡な大学生。
高校生の頃父が急死し、親族とは断絶状態という、天涯孤独の身。
バイトや勉強など、何でも無難にこなしていくけれど、どこか上の空。一部の感情が欠落してしまったかのようになってしまった。
水野さつきとは幼馴染みの関係。
■観月 雪乃(みづき ゆきの)
誠太郎の妹。
中学生の女の子。
大人しい性格で、誠太郎に懐いていた。
■水野 さつき(みずの さつき)
観月家とはご近所で、小さな頃からの付き合い。
誠太郎や雪乃にとっては年上のお姉さん的存在だった。
孤独に陥り、生気を失ってしまったような誠太郎を心配し、献身的に支えていく。