あらすじ
一卵性双生児の姉妹、紗和(さわ)と凛(りん)。
幼い頃から「どちらがどちらか分からない」と言われ続けてきた二人は、やがて“違い”を求めて生きるようになる。
成績優秀で周囲に好かれる紗和。
内向的で、どこか影のある凛。
だがある日、凛はふと思う。
——「もし入れ替わっても、誰も気づかないのではないか」
軽い遊びのはずだった“なりすまし”は、やがて日常を侵食していく。
恋人、友人、家族。
少しずつ奪われていく「自分の居場所」。
やがて凛は、紗和として生きることに安堵を覚え始める。
一方で紗和は、自分の人生が静かに崩れていく違和感に気づきながらも、それを言葉にできない。
——「ねえ、どっちが本物なの?」
境界は曖昧になり、やがて取り返しのつかない事件が起きる。