あらすじ
梅雨のジメジメとした暑い日。英理はスーパーへと向かう途中で、足元から四つの影が伸びていることに気付く。
変われない自分や過去の辛い記憶に苦悩する主人公の前に、怪異が姿を現した。
繊細な心を持つ人が多くなった現代、本当の自分自身と向き合う勇気がある人は少ない。
限界を迎える前に自分を変えられなかった英理。
そんな英理の心の中は、怪異にとって居心地のいい場所だった。
心に住みついた数多の怪異に、長い時間をかけて栄養を与え、育てていたことに英理は気付かなかった。
怪異と対峙した英理の、おぞましくも儚い運命を描きました。
※この作品の趣旨について
決して、心を病んだ方や精神疾患を抱えた方を責める目的ではありません。
自責の念で潰れてしまう前に、「〜であるべき」を手放して、ゆったりと心身を休めたり、逆に行動を起こして人に相談してみたり、そういった小さな一歩の大切さ・尊さを、つたないながら〈ホラー小説〉という形式で描かせていただきました。
この小説を読んでも焦ることはありません。あなたのペースで少しずつ、でいいのです。