あらすじ
○登場人物
竹内陽介(15)…5月に宮地中学校に転校してくる生徒。中学3年生。
宮本えり(15)…3月に宮地中学校に転校してくる生徒。中学3年生。
菊池信輝(15)…宮地中学校の生徒。中学3年生。
溝口勇人(15)…宮地中学校の生徒。中学3年生。
松尾ゆり(26)…宮地中学校に努める先生。信輝たちの担任。
○あらすじ
2018/4/2。宮地中学校の新学期に合わせて、宮本えりが転校してくる。えりは、他人との共感能力が薄れていた。えりが入った1組は、平凡なクラス。えりは、人間観察に長けていた菊池信輝を誘い、暇つぶしで平凡をぶち壊す遊びを始める。クラス内にいくつものグループを作り、いじめを起こさせ学校のイベントを崩壊させるという計画を実行する。
5月。クラス内でいじめが始まった頃、竹内陽介という転校生がやってきた。陽介は人の心を変える不思議な力を持っていた。信輝は、えりではなく陽介とつるむようになり、えりはつまらなくなった学校を休みがちになる。そうして数ヶ月が過ぎた頃、えりは信輝から「陽介は神になりうる」と書かれた手紙をもらい、えりにも手伝って欲しいとお願いをされる。えりは初めて人に頼られて嬉しく、信輝に恋をしていることに気づく。
陽介が来てから、クラス内の問題は次々と解消、クラスの中心人物になった。陽介は、親睦が深まった信輝とゆりに「この世界を守りたい」という目的を打ち明ける。2019/3/31で世界が終わる予知夢を見ており、それを救うには「今を懸命に生き、善をこの世界に溢れさせること」が必要だという。信輝とえりは、その目的に沿って行動をし始める。例えば、受験のボイコット。その活動は市内にも広がってゆく。大人たちは理解できなかったが、陽介の信派を止めることもできなかった。
年が明け、陽介も救われる予感がし始めていたが、同じクラスの溝口勇人が高校へ推薦入学を決めていたことが判明、団結が崩れ始める。さらに、えりも陽介のことしか考えない信輝に対して、嫉妬が限界に達しようとしていた。二人は喧嘩になり、そして二人は互いの気持ちを確かめ合った。彼らにとって、未来のために行動する必要はなくなった。陽介は、誰かに向けて手紙を書き始める。「今を大切にした結果、未来を失くした」と。そして、2019/3/31の朝を迎える。世界は、まだ崩壊を迎えてはいない。