あらすじ
レト念(れとねん)という、不思議な光る魔法の力が蔓延って久しいこの世界。
この世界では人を含めあらゆる動物はレト念を発生させることができると言われていて、争いに使われるのも「レト念」だ。
人や動物以外に対する影響は弱いものの、弾のように飛ばして相手を攻撃したり、体の一部にまとわせて攻撃・防御したりと、戦闘に用いられてきた。
一部の危険動物は相手を死に追いやるほどの強力なレト念を扱える中、人は非常に弱いレト念しか扱うことができない。
しかし、近年ではとある技術を応用した携帯型のレト念増幅器を用いることで、人も戦闘用のレト念を扱うことができるようになった。
増幅器は物理的な武器のような形をしていて、戦闘時のレト念の出力、操る上手さなどは人によって実に様々。
ここはそんな中、レト念の発生量が比較的多めで見込みある者たちが集う巨大教育施設、「レト念学園」。
一般的な教育施設と同じような教育内容に加えて、増幅器を用いてレト念を扱う技術も学ぶことができる、16年制の学園だ。
ここを卒業することができる者は、晴れて「レト念行使者」となり、それに応じた職業に就くことができる。
敷地内には数百人以上収容できる寮やアリーナなど、綺麗で壮観な建物が並ぶ中、敷地の西の端の方にプレハブ小屋が並ぶ地帯があり、とある二階建て小屋の二階のベッドに暇そうに寝転がっている青髪の男。
彼の名前はハンキ・ライト。一応レト念学園を数年前に卒業した人物で、
なんと増幅器なしでも実用レベルのレト念を扱うことができるという極めて珍しい人物だが、増幅器の扱いが非常に下手な上に学業に対して向上心もなく、劣等生だった。
今も学園に所属していて、臨時の講師や雑用などをやることもあるが、ほぼ無職と言っていい状態であり、仕事の頻度から考えて彼の生活費がどこから出ているのかは学園内では謎となっている。