あらすじ
役立たず――そう言われ、神社を追放された巫女・小夜。
祈っても何も起こせない彼女は、行き場を失い、やがて辿り着いたのは神に見捨てられた辺境の村だった。
荒れた土地。枯れた畑。崩れた祠。
そして――かすかに残る、消えかけの“神の気配”。
「……やっと、来てくれた」
その声をきっかけに、小夜の力は目を覚ます。
それは、戦う力ではない。
奇跡を起こす力でもない。
――ただ、土地を癒し、神と妖の“居場所”を取り戻す力。
枯れていた大地に水が湧き、
孤独だった妖たちが少しずつ集まり、
やがて小さな祠は、温かな“居場所”へと変わっていく。
これは、居場所を失った巫女が
神と妖に愛されながら、世界を静かに再生していく物語。
そして――
彼女の隣には、いつの間にか一人の無口な護衛が立っていた。