あらすじ
三ヶ月前、ザイデル帝国は崩壊した。
残されたのは、支配者である「ゴルディオン通商連合」への膨大な負債――95兆ギル。
「私は会計士だ。不健全な貸借対照表⦅バランスシート⦆は、修正せねばならない」
かつて帝国の頭脳と呼ばれた男、バルタザール。
彼は、死んだ皇太子のクローンである「ギル」と、強欲な意志を持つ魔導狙撃銃「ルクレティア」を連れ、瓦礫の街を這いずる。
彼の目的は債務整理ではない。
債権を二束三文で買い叩き、帝国そのものを「買い戻す⦅M&A⦆」こと。
魔獣が蔓延る不動産を底値で買い、血と硝煙でバリューアップを施して投資家に高値で売りつける。
帳簿⦅ログ⦆と戦場⦅フィールド⦆を往復する、狂気と算盤のダークファンタジー、開幕。