あらすじ
顔も知らない、あなたへ
高校二年生の朝顔は、生きる意味について考えていた。何か特別嫌なことがあるわけではない。それでも、打ち込めるものもなければ大切にしたい相手もいないなかで、日々を生きていく明確な理由が欲しかった。優秀な幼馴染も、進路希望も、くるかもしれない戦争も。なにもかもが他人事で、自分を置き去りにしていく。いつまでも変わることのない日常の中で、歌声に導かれるようにしてであったのは、木の洞から声だけが聞こえる相手、ゆうりだった。奇妙な出会いが、運命を変える。願わずにはいられない。——————————————。と