あらすじ
魔導蒸気の煙がたなびき、飛空艇が空を往く異世界。運び屋の狐獣人ゼノは、路地裏で絡まれていた女子高生・陽葵を「関わったら最後だ」と華麗にスルーする。しかし、陽葵は「お兄さーん、忘れ物!」と叫んで彼に抱きつき、なし崩し的に乱闘へ巻き込んだ。
現代日本から転移してきた陽葵は、危機的状況でも「耳ふわふわ!」とはしゃぐ異常なポジティブの持ち主。ゼノは彼女に言いくるめられ、期間限定で旅の同行を許す羽目になる。
行く先々でトラブルを連発する世間知らずな陽葵に、常識人のゼノは「面倒くさい」と毒づきながらも胃を痛める日々。だが、彼女の危うさを放っておけず、気づけば甲斐甲斐しく世話を焼く「過保護」な本性を露わにしていく。
元の世界へ帰る手がかりを追いながらも、素直になれない狐と能天気な迷子の、賑やかで少し甘い旅路が幕を開ける。