あらすじ
転生したら全てを持っていた。
転生先は大国アズヴォルデ帝国の第三皇子だった。
ふ~ははははっ! これで好き放題出来る!
あんなことや、こんなことを、好き勝手にやらせていただく!
そう息巻いて過ごすこと十五年。
俺は早速飢え始めていた。
つまらない。
つまらないのだ!
何もかもを手に入れてしまって、何にも充足感を得られない!
金も名誉も地位も力も、全てを持って生まれてきてしまった!
貴族の子息たちはみんなこぞって媚びを売ってくるし。
大人たちもみんな俺の顔色を窺ってビクビクしながら話を振ってくる。
つまらん!
このままじゃあ、二度目の人生、つまらんまま終わってしまう!
それだけは嫌だ!
……せや。
だったら先入観なしに対等に話せる相手を作ろう。
近々大きな奴隷市場が開かれるらしい。
そこで同じくらいの年齢の奴を買って、俺と同じくらいの金と立場と力を与えてみよう。
そうすれば対等に話してくれる相手になるだろう。
そう思って奴隷市場で身売りしていた少女に全てを与えてみたのだが……。
結果、愛が重くなってしまいました。
違うんだよなぁ、そうじゃないんだよなぁ……。