あらすじ
――英雄になりたい。
そう願う駆け出し冒険者、レク・アッシュボーンは、武器適性が一切ない「無能」として悪徳パーティに囮にされ、迷宮に取り残されてしまう。
死を覚悟したその時、彼を救ったのは都市最強の剣士、アイリス・ルミナリアだった。颯爽と現れ、絶望を一瞬で粉砕した彼女の背中に、レクは強烈な憧憬と恋心を抱く。
後日、街中で偶然アイリスを見つけたレクは礼を伝えようとする。しかし彼女は、問答無用で言い放った。
「あなたを、トップ組織『フェニックス』に入団させる」
最弱の少年が、最強の組織へ。
レクが持つ唯一のスキル【自壊衝動(デスペラード)】は、一点にエネルギーを集中させ規格外の破壊力を生み出す、一見して最強の能力。だがそれは、「一〇〇パーセントの出力を解放すれば自身の体が砕け散る」という、呪いにも似た諸刃の剣だった――。
これは、最強の剣(きみ)の隣に立つために、己の拳(いのち)を砕き続ける少年の、最も熱く狂気的な英雄譚。