あらすじ
婚約者から一方的に破棄されたリシェルは、理由も納得も得られないまま関係を失った。
「君は正しい。でも——それだけなんだ」
その言葉の意味を理解できないまま、彼女は王都を離れ、
港湾都市の「離縁裁判所」で記録官として働き始める。
そこは、壊れた関係が集まる場所。
夫婦、商人、恋人——
様々な「終わり」を記録する中で、リシェルは気づく。
関係は、正しさでは壊れない。
そして、理由だけでは終わらない。
やがて彼女は、“壊れる前の違和感”と“共有されなかった変化”を読み取るようになる。
しかしそこに現れたのは、
「理解など不要、結果だけがすべて」と語る合理主義者。
理解か、結果か。
これは、
壊れた関係の“理由”を知り、
そして“選ぶ側”へと変わっていく、一人の女性の物語。