あらすじ
婚約破棄された、その瞬間。
国の流れが崩れ始めた。
風が止まり、水が歪み、世界そのものが軋み出す。
原因はただ一つ――
「私が、この国の機能の一部だった」から。
王都から追い出された元王妃候補リシェルは、辺境でその事実を知る。
だが、ただ元に戻すつもりはなかった。
一度壊れた世界は、同じ形には戻らない。
ならば――新しく作り直す。
支配ではなく、繋がりで。
一極ではなく、分散で。
だがその再構築は、王都の聖女が行う“維持”と衝突する。
これは、世界の仕組みそのものを巡る物語。
「繋ぐ者」と「固定する者」がぶつかる、再設計ファンタジー。