あらすじ

王太子から「無能」と断じられ、婚約破棄された公爵令嬢セシリア。 役立たずとして押し込められた先は、誰にも読まれない離宮の文書庫だった。 そこには、途中で途切れた記録、消された名前、残されなかった人々の痕跡があった。 「なかったことにしたくない」 そう思った彼女は、誰にも命じられていない“補遺”を書き始める。 それは事実ではない。証明もできない。ただの推測。 ――だがその記録は、やがて外へと流れ出る。 そして誰かに読まれ、使われ、現実を動かし始めた。 救われるはずのなかった人が救われ、 無視されていた場所に支援が届き、 やがて国家の仕組みすら揺らぎ始める。 だが同時に―― 「残すこと」は、必ずしも正義ではないと知る。 これは、消されたものを“残す”ことで、 世界の在り方そのものを書き換えていく物語。

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小説を読もう2026/03/24
  • 現在の作品婚約破棄されたので記録係になったら、消されたはずの人々が世界を変え始めました