あらすじ
ごくごく近未来。
Googleで検索するのが当たり前なように、画像が必要ならAIで生成するのが当たり前になった時代。「絵を描いてほしい」と人に頼むことは、「検索してほしい」と人に頼むのと同じくらい——ちょっと変な行動になっていた。
絵が下手な女子高生・由奈は、小説の表紙イラストを頼んだ。返ってきたのは四文字。
「ジェミれ、カス」
意味すらわからなかった。調べてやっと知る。AIで画像を生成するのが当たり前の時代に、由奈だけが取り残されていた。
ならばジェミろう。そう思った。
思い通りの絵は、出なかった。
何十回試しても、出てくるのは「なんか違う女の子」ばかり。何が違うのかも、言葉にならない。
その答えは、あの四文字を言い放った少女が持っていた。
でも彼女が教えてくれたのは、プロンプトの書き方ではなかった。