あらすじ
「真実の愛」を理由に、夜会で華々しく妹へと婚約者を乗り換えられた令嬢メイリィ。
周囲が彼女の悲惨な没落を期待する中、メイリィは一切取り乱すことなく、鞄から「婚約の契約書」を取り出した。そして、元婚約者の家の資産を端数まで暗記していた彼女は、莫大な違約金を現金一括でむしり取ってあっさりと実家を去る。
その違約金を種銭)に、メイリィは王都の下町で小さなパン屋を開業。
独自に構築した「配達網」と完璧な相場の読みで、裏社会の若き商会主とも手を組み、瞬く間に王都の物流・飲食市場を掌握していく。
すべては、自分を裏切った元婚約者の領地を「経済的」に完全に包囲し、市場から排除(ショート)するためだった──。