あらすじ
「お、おにいさま……待って……暗いのは、いや……っ」
天界のエリート熾天使に突き飛ばされ、少女は虚空へと消えた。
背中にあるはずの羽は片方しかなく、魔力も持たない。
「欠陥品」という烙印を押された上級天使のアリエルは、ゴミのように大阪・道頓堀の路地裏へと捨てられた。
グリコの看板が光り、たこ焼きの匂いが漂うカオスな街。
絶望に震える彼女の前に現れたのは、死んだ魚の目をして「551」の紙袋を提げた一人の男だった。
「……なんや自分、コスプレか? 羽、片方もげてんで。……腹減っとんのか、豚まん食うか?」
男の名は、佐藤。
かつて伝説と恐れられた元・最強の殺し屋であり、今は理不尽な上司に「どつき回される」日々を送る、ただのしがない社畜。
孤独な二人の共同生活が、騒がしい浪速の片隅で静かに始まる。
だが、天界の愚か者たちは知らなかった。
アリエルが「欠陥品」だったのではない。
その身に宿る力が、天界の清廉な魔力では制御できない**【純粋なる死の権能】**だったということを。
彼女が怯え、涙を流すたび、世界は静かに「終焉」へと侵食されていく。
そして、妹を捨てた傲慢な天使たちが、この街に「回収」に現れた時――。
「アリエル泣かせたんは……自分か? 命(タマ)の洗濯、したるわ」
最強の保護者(コテコテ社畜)と、無自覚な死神(浪速の幼女天使)。
世界で一番優しくて、一番「やかましい」復讐劇が、今、幕を開ける!