あらすじ
伯爵令嬢ミリィ・フレスワは、地味な容姿の気弱な女性だった。
他人を気遣いすぎるあまり、自分の意見を口にすることができない。
妹に新しい服を着せてあげたいがために、自分のドレスは何度も縫い直して使い回す。
その上、書庫に閉じこもって食事や睡眠を忘れてしまうことさえあった。
そんなミリィに、ある日、妹が突然こう言い出した。
「お姉様、私の代わりにエラルド公爵様と結婚してきてよ。
お・ね・が・い!」
「えぇ……!?
そもそもその婚約は、あなたに申し込まれたものでしょう……?」
「同じ家の令嬢なんだからいいじゃない。
あたし、まだ結婚したくないし」
妹はミリィの困惑など気にも留めず、わがままを押し通そうとする。
そして妹に甘い父は、その主張をあっさりと受け入れてしまった。
かくして話はとんとん拍子に進み、気がつけば婚約は決定していた。
(ああもう、どうしよう……!?
エラルド公爵様って、女性と遊んでいることで有名な方なのに……!)
気弱な令嬢ミリィと、遊び人で名高いエラルド公爵。
性格が正反対な二人の婚約生活の行方は?