あらすじ

その妖狐は、最初から誰かを愛するために生まれたのではなかった。

星を滅ぼすため、厄災の欠片として降り立った、名もなき侵略兵器だった。

けれど、妖狐を憎む町長の娘ユイと、秘密基地に集う子どもたちに出会ったことで、その運命が覆る。

絵本を読み、笑い合ううちに、子どもたちは彼女に名前をくれた。

――ナガレヒメ。

最初は子どもたちを利用するつもりだった。

だが秘密基地は、彼女にとって初めての居場所になる。

町を襲う妖獣。
妖狐を決して信じない町長。
圧倒的な力を持つ完成された妖狐――シロヒメ。
そして、星そのものを覆い尽くす母なる彗星。

何度傷ついても、ナガレヒメは立ち続ける。子どもたちと交わした「必ず帰ってくる」という約束を守るため。

これは、名を与えられた妖狐が、帰る場所を知る物語。

絵本が流星と子どもをつなぐ、九尾の妖狐譚。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
アルファポリス
アルファポリス2026/03/24
  • 現在の作品名もなき妖狐は、子どもたちに名をもらう――流星妖狐譚