あらすじ
時は大正、華やかなりし帝都。没落華族の令嬢・白雪は、強力な霊力を代償に「短命の呪い」を宿していた。彼女は人里離れた「幻影館」の主として、怪異事件を解決しながら孤独に生きていた――はずだった。
「白雪様、本日のお召し物も最高に可憐です。ああ、その蔑むような冷たい視線……! ゾクゾクいたします!」
白雪の側に侍るのは、美貌の執事・黒耀。その正体は、裏社会を震撼させる最恐の妖狐。しかし彼女の前では、白雪を神格化しすぎるあまり「白雪様観察日記(第100巻目)」を執筆する変態的な忠犬へと成り下がる。
白雪は彼を突き放すため毒舌を叩き、毎日「解雇」を言い渡すが、黒耀の愛(執着)は深まるばかり。そんな中、帝都で女学生が次々と眠りにつく「眠り姫事件」が発生する。論理的に謎を解く白雪と、彼女を害するものを塵一つ残さず殲滅する黒耀。
凸凹主従の怪異ミステリー、その幕が開く。しかし二人の絆の裏には、前世から続く血塗られた因縁と、彼女を救うためなら世界すら壊そうとする黒耀の「狂気」が隠されていた。