あらすじ
特攻なる人間爆弾を考え出したのは、日本海軍の最高指揮官である大西瀧治郎中将。
「特攻の父」と呼ばれた。
特攻を発案した張本人として、責任を取り、割腹自殺。
彼一人が自殺したところで栓ない。若き命を返してほしい。
特攻に反対した軍人は、海軍の飛行部隊部隊の隊長だった美濃部正。
特攻というと、ゼロ戦のような戦闘機に載り、敵艦めがけ突っ込むイメージが広まっているが、それはそれで正しいにせよ、私達が乗った桜花は、親機に吊るされ、高度4,000mから目標めがけ分離、時速800kmで体当たりする仕組み。
富士山が3,776mなので、山頂より高いところから滑空するといえば、どれだけ高いかお分かりになるだろう。
時速800kmとは、羽田空港発着の旅客機が飛行する速度。新幹線の2.5倍。速い。
桜花は、白い機体に、桜の花と、日の丸。
エンジン等の動力なく、翼に受ける揚力を利用し飛行する滑空機。
プラスチック製のグライダーといえば分かりやすいかも知れない。
搭乗員の脱出装置や、不時着用の車輪はない。
桜花は、片道切符で、帰還できない。
後継機には、モーターやエンジンが搭載されたらしい。
桜花なる滑空機で55名が特攻し、戦死。
機首に1トン以上の爆弾を搭載。爆薬1トンといえば、軍事施設を破壊できる爆発力に等しい。
桜花以外の神風は、海軍の航空特攻の総称。6,371人が特攻して亡くなった。
桜花以外の特攻機には、
ゼロ戦、紫電改、天山、彗星、白菊、橘花等、飛行能力を有する戦闘機が使われた。
合計6,371人が特攻し、命を散らした。