あらすじ

六回殺された。六回目を覚ました。そして七回目の朝が来た。もう最後の一回だ。「終焉の魔女」リゼは、世界を滅ぼす災厄として生まれ変わるたび、聖騎士に討たれる運命を繰り返してきた。感情はとうに枯れ果て、魔法からは色が消えた。辺境の村で名を偽り、誰にも心を開かず、ただ静かに最後の死を待っている。 そんなリゼの前に、血まみれの騎士が倒れていた。金髪碧眼の青年ユリウス。見捨てればいいのに、結局助けてしまう。ずかずかと踏み込んでくるユリウスに、リゼは苛立ち、戸惑い、そしてほんの少しだけ、凍りついた心が軋むのを感じる。 村を襲った魔物の群れを無色の魔法で消し去ったリゼを、村人たちは「化け物」と呼んだ。聖騎士に選ばれたユリウスの体に刻まれたのは、魔女を殺せと囁く紋章。守りたいのに斬りたい。相反する衝動に引き裂かれる。 七回目の人生で初めて流れた涙の意味を、リゼ自身はまだ知らない。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/03/24
  • 現在の作品死にたがりの魔女と、七回目のさよなら