あらすじ
水蘭帝国の帝都【薄明】は、化け物【黒煙】によって支配されていた。黒煙は人を捕食し、その存在は都市そのものを侵食しながら、歪な秩序を築いている。
人々はその支配下で《食材》として管理され、黒煙が作り出した異形の建造物の中で生かされ続けていた。
その支配から遠く離れた藍彩王国の【風雅の都】では、人類の脅威である黒煙を殲滅するための組織【黎明隊】が活動しており、その一員である凛華は、薄明に捕らわれている人々を救うという強い意志を抱いていた。
ある日、凛華は薄明へ向かう任務に就く。
そこは外界から隔絶され、常識が通じない異界と化した都市だった。進行するほどに黒煙の異常な性質と、都市そのものに仕組まれた異様な構造が明らかになっていく。
凛華は仲間と共に生存者の救出と黒煙の殲滅を目指すが、薄明の奥には想像を超える真実が潜んでいた。人を喰らう存在と、それに支配された都市の正体とは何なのか。凛華はやがて、自らの信念を揺るがす選択へと向き合うことになる。
これは絶望に沈んだ帝都でなお人を救うために戦い続ける少女の物語。