あらすじ
『音を立ててゆで卵を割れなかった』の著者、待望の第二作!何もかも恐ろしかった幼少期、苦手なものが多すぎる思春期だった。30代の今、はじめてのことにも飛び込める、楽しめる。出会いに導かれ、新しい自分を見つけていく日々の記録。繊細さと大胆さが交錯する珠玉のエッセイ31篇。未来の自分のために文章を書きはじめた。どこにでも行けるという感覚がいつか自分から失われたとしても、なにかをはじめて感じたときの体が透けるような気持ちを私が思い出せるように。(「まえがき」より)目次今夜タンゴを聴きにいく そこで光っているものは 机上の友だち 証人 わからないが、演説がうまいな 四つの目だれかがやってきて、窓をすこしだけ広くあける (??) 春がくるね ずっと雰囲気で野球を見ていた はじめてたこ焼きを食べた日のこと 挙手をしていた 紫陽花とエリンギ うれしいことがあった日 ビブラートをやりなおす キャラブレ 直子ちゃんのピン おはよう、三田だよ となりの病人 良平 長い昼寝 ささやかな銅鑼 歩きながら化粧する ありあわせの力で 記念碑を立てる ラーメンの嘘、魔女の嘘 勘の悪い探偵 捨て鉢 カツサンドをめぐる考察 時差 窓口の小森さん