あらすじ
王太子グレイから突然の婚約破棄を告げられた伯爵令嬢セレナ。しかし彼女は動揺することなく、あっさりと王国を去る。なぜなら王家の財政・交易・魔導具供給――そのすべてを裏から支えていたのは、他でもない彼女だったからだ。
セレナを失った王国は急速に衰退し、やがて破綻の兆しを見せ始める。一方で彼女を迎え入れた隣国ルミナスでは、その力が正当に評価され、国は目に見えて発展していく。
そんな中、元婚約者はようやく気づく。「自分が手放したのは、一人の令嬢ではなく国そのものだった」と。だがすべては手遅れ。今さら縋りついても、彼女の隣にはすでに“本当の理解者”がいるのだから――。