あらすじ

名家の血を引く少女・白澤アネモネは、“嘘をついた相手の顔が花びらのように崩れて見える”という奇妙な体質のせいで、人を遠ざけて生きてきた。 彼女が十六歳の春に入居することになったのは、表向きは名門子女の保護施設、しかし裏では「この世ならざる因縁」を持つ者だけが集められる閉鎖館――白檻館。 そこで彼女の護衛兼世話係として現れたのは、黒手袋をした美貌の青年・黒曜雪嗣。 彼はアネモネに絶対の忠誠を誓い、どんな毒舌も恍惚として受け止める、少々どころではなくおかしな従者だった。 だが入館初夜、館の“立入禁止の温室”で、館主代理の老婦人が内側から施錠された密室で死亡する。 遺体の胸には、まだ咲くはずのない白いアネモネが一輪。 「犯人は館の住人の誰かです」 そう告げた雪嗣に、アネモネは眉をひそめる。 「……なら、嘘を見抜ける私が、いちばん疑われるでしょうね」 これは、嘘が見える孤独な少女が、 “誰かを信じること”そのものが最大の謎である館で、 愛と秘密と呪いにまみれた事件を解いていく、 微糖で残酷な館ミステリー。

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小説を読もう2026/03/23
  • 現在の作品白檻館のアネモネ