あらすじ

外界から隔絶された「鳥籠の屋敷」。そこに住まう公爵令嬢・鴉羽 露(からすば つゆ)は、視るだけで相手の心臓を止める『死の魔眼』を持って生まれた。彼女はその力を忌み、日々「美しく死ぬこと」を夢見ている。 そんな彼女に影のように寄り添うのは、一族から「狂犬」と恐れられる従者・影虎(かげとら)。彼は露の「殺して」という願いを「世界で最も甘美な愛の告白」と受け取り、彼女が死なないように、そして彼女を害する全てを排除するために、異常なまでの過保護で彼女を縛り付けている。 この屋敷には、警察の手に負えない「死者の未練」が宿った遺留品が持ち込まれる。露は『魔眼』を反転させ、モノに残った最期の記憶を幻視する力があった。 「死にたいなら、まずはこの死者の絶望を食らってください。……ああ、絶望する露様もまた、失禁するほどお美しい」 これは、死を望む主と、死すら許さない従者が、醜くも愛おしい「事件の真実」を暴いていく、耽美で毒のあるミステリー。

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小説を読もう2026/03/23
  • 現在の作品死にたがりの毒姫と、地獄まで供する狂犬(ワンコ) ―欠損した遺言の繙きかた―