あらすじ
高校を卒業した春。
湊は、数年ぶりに故郷の島へ帰る。
目的は、幼馴染・結衣の回忌だった。
あの日、結衣に「あとで行く」と伝えたまま、
湊は彼女のもとへ行かなかった。
そして——その“あと”は、二度と来なかった。
後悔だけを抱えたまま墓前に立ったその瞬間、
湊は中学生だったあの夏へと戻ってしまう。
そこには、確かに生きている結衣がいた。
もう一度やり直せるなら——
今度こそ、守りたい。
だが、どれだけ行動を変えても、
結衣は必ず死ぬ運命にあった。
それでも。
何度繰り返しても。
それでも彼は、彼女のいる夏を選ぶ。
あの夏は、きっと——
一度きりのはずだった、ひと夏の魔法。
これは、
言えなかった「好き」と、
守れなかった「約束」を巡る、
ひと夏をやり直す物語。