あらすじ

夕星がひとつ、静かに輝く。 その光だけが、彼の世界で変わらずに残った。 声を媒介に味方を支える—— 派手さのない“バッファー”の魔法師、ベガ。 誰にも期待されず、誰にも認められず、 ただ静かに、誰かの力になることだけを誇りとして生きてきた。 十二歳の末姫アルタリアに出会うまでは。 「美しい」と言われたその一言が、 彼の世界を変えた。 だが戦争が始まり、 王国は姫の命を“依り代”に勇者召喚を行う。 冤罪。 拷問。 声を奪われ、支える魔法は死んだ。 そして、姫の姿を借りた“何か”が現れる。 「返してやれ。受けた痛みの分だけ、強くなれる」 あり得ない希望にすがり、ベガは手を伸ばす。 その先に待つのは、救いか、堕落か。 支える魔法師が“落ちるワシ”へと変わる瞬間を描く、 静かで、痛くて、美しい悲劇の物語。

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カクヨム
カクヨム2026/03/23
  • 現在の作品夕星、ひとつ、輝く―声を失った魔法師―