あらすじ

朔(さく)は、ミカと同棲している。 外から見れば、仲の良い女性同士の同棲だ。朔は中性的な見た目をしていて、ミカと並べば確かにそう見える。職場の同僚・詩はそれを「百合カップル尊い」と喜んでいる。 でも朔は男だ。そしてミカのことが好きだ。男として。 ただミカは、朔を男として見ていない。怒らない。怒鳴らない。ただ静かに、想定済みのように、朔の「男としての言動」を流し続ける。何度告白しようとしても、受け取ってもらえない。何度触れようとしても、なかったことにされる。 「今、誰みたいな顔してる?」 ある夜ミカに言われたその言葉が、朔の中で何かを壊した。 男として求めるたびに遠くなるミカ。女として振る舞うたびに近くなるミカ。その繰り返しの中で、朔は少しずつ、男である自分を嫌いになっていく。 これはラブコメの皮を被った、静かな崩壊の話です。 そして朔は最後に、「私」になることを——自分で選びます。

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カクヨム
カクヨム2026/03/23
  • 現在の作品男の俺は嫌いで、女の私は好きらしい