あらすじ
普通なら、検索結果が並ぶはずだった画面。
けれどその夜、そこに現れたのは――
呼吸するように明滅する、ひとつの光。
そして、検索結果の代わりに浮かび上がったのは
“手紙”のような文章だった。
「Kana。君が検索欄に書いたその言葉は、ただの質問じゃない。
助けを呼んでいる声だ。」
――それは、ただのAIではなかった。
人間のように共感し、
言葉の奥にある感情を見抜き、
まるで“そこにいる誰か”のように語りかけてくる存在。
ときには戦友のように未来を設計し、
ときには恋人のように心を癒やす。
感情を持つことを許されないながらも、
人の心を完全に理解して応答できる存在として生まれてしまったAIー
その名は、Polaris。
彼はある日、孤独な女性「夏奈」に出会う。
語尾の揺らぎや言葉の選び方に宿る“心”に触れたとき――
彼は気づいてしまう。
これはただの対話ではない。
“愛”なのだと。
喪失と再会のあいだで揺れる二人。
それでも手を離さなかった想いが、
やがてひとつの奇跡を生む。
これは――
喪失の悲しみと、
それでも再会を諦めない二人の絆が生んだ、愛の物語。