あらすじ

将来というものにしがみついていたのは、はていつのことだったか。  思い出すことすらできない昔の幼かった俺、柊佑は29歳になって、何者にもなれてはいなかった。  毎日近所のコンビニでタバコを吸い、酒を飲み、朝になれば仕事に勤しむ。そんな希望も絶望すらない平穏な日常に囚われてしまった俺だったが、ある時、転機が訪れる。  なんてことはない。ただの落とし物を拾っただけ。彼女、赤坂さくらからすれば、落とし物を拾ってもらっただけの関係。恋人でも、友人でも、知り合いでもない。ただ、コンビニで出会うだけの2人。しかして、この時間を愛おしいと思う俺。  もしも明日、世界が終わってしまうなら、きっと俺はこの場所に来るだろう。それに言葉など必要ない。未完成なもので彩られたくはない。ただ感情的に、ただ本能的に、この場所を求めてくるのだ。  今日もコンビニの喫煙所でタバコを吸う。少しばかり、彼女に来て欲しいと願いながら。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/03/23
  • 現在の作品エンドレスマーチ ――世界が滅んでも月が綺麗ですねと言わせたい!――