あらすじ
竜胆光太郎社長の提案により、私、神原沙月は、竜胆不動産のスタッフとして、福岡から京都に向けて「事故物件買取りツアー」に出発することになった。
その途上、福岡県遠賀郡O町で、社長がすでに購入した物件を内見することになった。
それは奇妙な邸宅だった。
まさに、当地で有名な「幽霊坂」のように、奇怪な雰囲気を漂わせていた。
玄関が二階に付いているうえに面積も広く、その一方で、一階部分は極端に狭くてベランダまで松の木で塞がれており、せっかく広大な庭がありながらも視界が開けていなかった。
しかも、この異様な邸宅は、築十年でありながら、すでに五組もの住民家族を追い出した結果、タダ同然で売りに出されることとなった、特異な事故物件『住人を拒絶する邸宅』だったのだ。
この邸宅が建てられた背景には、男同士の友情と、一人の女を巡る恋慕が絡み合っていた。
しかも、白い作務衣をまとった怪しい集団が押しかけてきて、この事故物件に居座ろうとする。
さらには、地元に根付く「神功皇后の伝説」や、「妻子もろとも自害した戦国武将の呪い」なども噂され、不穏な空気が渦巻く中、やがて思いもしなかった事件が起こってしまうーー。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
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