あらすじ

冬の港町リュストルで、荷物や店や船に幸運を刻む祝福刻印師として働く彩加は、晩餐会の席で婚約者の祥章から突然婚約を破棄される。しかも、実家の朝凪刻印房には偽造刻印に関わった疑いまでかけられ、工房は営業停止寸前に追い込まれてしまう。居場所も仕事も奪われかけたその夜、彩加の前に現れたのは、港町交易ギルドの若き監査官・凌太だった。 凌太が示した朝凪刻印房を守る方法は、調査が終わる聖夜灯航祭の翌朝までの契約結婚。工房を残したい彩加と、港をむしばむ偽造刻印の黒幕を暴きたい凌太は、利害の一致から夫婦として暮らし始める。 彩加は香辛料倉庫の荷札を救い、毛布を必要とする子どもへ保温刻印を施し、昼市で祝福刻印の実演を重ねながら、少しずつ町の信頼を取り戻していく。一方で二人は、粗悪な黒墨の横流し、旧灯台に隠された母の記録、そして港湾行政長官と元婚約者の祥章へつながる不正の証拠を追っていく。 やがて聖夜前夜、港を守る大刻印が破壊され、彩加は過去を捨てて逃げるか、この町に残るかを迫られる。けれど彼女の味方になったのは、契約で結ばれたはずの凌太と、これまで彩加が助けてきた港の人々だった

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小説を読もう2026/03/23
  • 現在の作品港町交易ギルドの祝福刻印師は、婚約破棄のその日に契約結婚する