あらすじ
現代の軍事評論家・山下敦は、交通事故により命を落とし、戦国時代・淡路島の武将・安宅治興の長男「新九郎」として転生した。
時は天文七年(一五三八年)。信長はまだ五歳の子供、秀吉は二歳、家康は影も形もない。天下はまだ、誰のものでもない。
四十二年分の軍事知識・戦略眼・地政学的思考を持って生まれ直した新九郎は、まず足元の淡路島を変えることを決意する。水路を引き、溜池を掘り、農業生産を倍増させる。港を整備し、瀬戸内交易の富を島に引き込む。鍛冶師を育て、造船技術を革新し、誰よりも早く鉄砲を船に載せる。そして闇に潜む忍びの網を列島に張り巡らせ、天下の情報を手中に収める。
焦らず、腐らず、一手一手を積み上げる。それが、小島の武将が天下人へと至る唯一の道。
瀬戸内の覇者から、近畿の支配者へ。そして──天下へ。
史実の年表を踏まえた本格派戦国転生譚、開幕。