あらすじ

雨のあとにだけ植物へ“記憶のしずく”が残る王国レインフェルド。伯爵令嬢アリエルは、亡き母が遺した薬草研究と領地の森を継ぐはずだったが、継母セラフィナに帳簿改ざんと薬草横流しの罪を着せられ、評議会の場で失脚寸前まで追い込まれる。さらに望まぬ縁談まで押しつけられそうになったその場で、北辺公爵アルヴァが一年限りの白い結婚を提案した。 利害の一致から始まった結婚だったが、アリエルはこの婚姻を逃げ道ではなく反撃の足場に変える。北辺へ渡った彼女は、母の手記『雨上がりの森 上』を見つけ、森の異変が病ではなく人の欲によって引き起こされたものだと知る。さらに、働く女たちが本音を語れる「雨宿りの食卓」を開き、偽薬草の流通や継母の不正、母の死の真相へと手を伸ばしていく。 無口ながら実直に支えるアルヴァと、交渉と行動で道を切り開くアリエル。白い結婚の条件に縛られながらも、二人は朝食の時間や森での調査を通して少しずつ距離を縮めていく。やがて母の手記『下』、被害者たちの証言、仲間たちの協力がそろい、王都での公開審問で継母の罪が暴かれる。失われかけた森と暮らしを取り戻した先で、契約の期限が来る。

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小説を読もう2026/03/23
  • 現在の作品白い結婚ですが、雨上がりの森と母の手記は取り戻します