あらすじ

【1日2話投稿】 大正は震災と戦争の前夜。破滅が確定した時代に転生した女主人公のお話。 「さらしを巻いて、肺を押し潰して、お淑やかに死を待てというの? ――お断りよ。欠陥設計なんて、プロの矜持が許さないわ」 現代で数万枚の型紙を引いた、三十代の中堅パタンナー。 過労の果てに彼女が転生したのは、大正十年、帝都の深窓の令嬢・紗世(さよ)だった。 時代は、伝統的な和装から洋装への過渡期。 だが、その内側にある「下着」は、人体の構造を無視した不自由な拘束具のまま。 二年後には関東大震災、その先にはすべてを焼き尽くす戦争が待っている。 逃げることも、戦うこともできない服を着たまま、滅びを待つなど耐えられない。 紗世は、婚約者である陸軍技術本部のエリート・秋月朔(あきづき さく)から贈られた最高級の結納品を、迷いなくハサミで切り刻む。 目付、引張強度、バイアスの伸び率――。 現代の解剖学的知見と設計理論を武器に、彼女は「呼吸を止めない鎧(ブラジャー)」の開発に着手する。 その狂気的なまでの知性と執念を目撃した朔は、彼女に怒るどころか、その「異質な才能」に抗いがたい興奮を覚え、最強の共犯者として協力することを誓うが……。 「君の型紙は、僕が軍の秘密回線を使って形にする。だが条件だ。採寸も試着も、すべて僕の前でだけ行え」 これは、歴史のバッドエンドを「技術」と「執念」で叩き壊す、一人のパタンナーとスパダリ軍人の、歪で熱い戦いの記録。 ※作者は一介の理系分野の専門家・研究者であり、作中に登場する分野の専門家・研究者ではありませんので、あくまでも創作物としてお楽しみください。グー◯ルで調べながら執筆したものになりますので、事実と異なる場合がございます。ご了承ください。

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カクヨム
カクヨム2026/03/22
  • 現在の作品大正時代の『女性下着職人』無双!? ~婚約者から贈られた最高級の絹を深夜に切り刻み、人体の解剖学的知見に基づいた『ブラジャー』を設計したら、婚約者の軍部エリートのスパダリに異常な執着をされ始めました~