あらすじ
「えぇい、なぜお前はそこまでして花粉症と認めんのだ!」
中学生の私は、医者である父の追跡から必死に逃げていた。
理由はただ一つ。自分が「花粉症」であると、絶対に認めたくないから。
意地でも花粉症を否定する私は、春の商店街で親友と出歩き、ついに限界を迎える。
止まらないくしゃみ。顔全体を覆うほどの巨大な鼻水スライム。
そして最悪なことに、その最も見られたくない痴態を、初恋の女子・招子に目撃されてしまう。
「なにやってんの……?」
これは、意地とプライドのために花粉を憎み、のちに日本に大旋風を巻き起こす一人の男の、すべての始まりにして最低の黒歴史である。