あらすじ
売れないロッカー、玖賀山仁に届いたのは、疎遠だった祖父の訃報と、「十九代目住職」という身に覚えのない肩書きだった
舞台は鎌倉時代から続く古刹・碌玖寺
ドバイから遠隔指示を送る超合理主義者の妹、葬儀の最中に香典を掠め取るクズ親父、そして年収三千万という甘い誘惑
仁は、金糸の帽子の下にモヒカンを隠し、死んだ祖父の声が流れるDAT音源に合わせ、木魚で「ビート」を刻み始める
「経ってのはよ、生きてる奴が死を認識するためのもんだ」
伝統の静寂をライダースの黒とロックな説法でハックする
煩悩と矜持が入り混じる、前代未聞の仏教ハードボイルド、ここに開幕
星賀勇一郎 連続短編小説 新シリーズ開始です