あらすじ
2000年代初頭に勃発した第3次世界大戦が、2009年に終結してから、およそ80年。
2086年。
セイタは歳下の恋人にプロポーズするかどうかで悩んでいた。
堕ちるべくして堕ちた裏社会の住人として、恋人の親に因縁を作ってしまったからだった。
悩むセイタは、兄貴分のフユトに背を押され、恋人と腹を割って話し合う。
別れたくない、と訴える恋人と、この先も変わらぬ未来を誓いながら。
セイタの脳裏をよぎるのは、裏社会で生きるきっかけとなった出来事と、これまでの日々だった。
2081年、12月。
18のときに家出し、上京して以来、4年間。
セイタは某歓楽街のキャバクラで、内勤スタッフとして勤めていた。
不器用で鈍臭い性格もあり、仕事ではうだつが上がらず、キャストに見下されながら、顎で使われる日々。
鬱憤を溜め込むセイタは、その日。
勤務先の近くで、殺人現場を目撃する。
長身。筋肉質。切れ長の目尻。三白眼。
セイタは、目撃した事件のおぼろげな記憶に怯えながら日々を過ごす。
聖夜のイベントデー。
賑わう店内にフリー客として現れた、殺人犯。
動揺するセイタは先輩スタッフに匿われ、閉店を迎えたものの。
帰り道で、最も恐れていた邂逅をする。
しかし、殺人犯のフユトはセイタを裏社会にスカウトし。
脅しもあって、セイタは流されるように、弟分となる。
冷徹なボスや、事あるごとに脅しつける兄貴分に怯えながらも。
セイタはヤンチャをしていた学生時代を思い出し、少しずつ裏社会へと馴染んでいくのだった。
そんなセイタの覚悟を問うように。
フユトの仕事を手伝わされたことで、セイタは学生時代に味わった、得も言われぬ興奮を取り戻す。
やがて、任される依頼を経て。
セイタは、自分の生きる道を定めるのだった。
ノワールBL作品、【献体LOVERS】シリーズから繋がる、男性向けスピンオフ。
生き場所に迷う青年の転落と、ビルドゥングス・ロマン。