あらすじ
〜眠りというのは無意識下で己の欲望が表面化する。夢という概念だからこそその苦痛を提起することが出来て、それが現実に侵食してはいいものではない。〜
夢。自己の本性、欲求、本能が限りなく煮詰まり現実を侵食する状態。
彼らは、7年程前現実に侵食し夢を見る主でさえも喰らい尽くす実態を持った化け物と成り果てた。
そんな化け物を切り捨てるために秘密裏に建てられた組織。『第九夢想隊』通称『鴉』
夜の鴉が如く街を駆け、彼らは今日も他人の理想を斬り殺す。
そんな所に所属していた人間がいた。
夢を理解し、苦痛を知った上で断ち切る。自分の根底を理解しえぬまま人を知った気でいる男がいた
彼が中心となり、大切なものを見つけるまでの泡に塗れた人生の一幕。
『パパ。みちるはね、パパのこと、大好きだよ』
あぁ、分かってるとも。彼の名前は主計(カズエ)。自分が生きる理由を見つけるまで、あと少し