あらすじ

人を思って泣くとき、僕の涙はたぶん二人ぶんだ。相手のために流す涙と、相手を失った自分を救うための涙。その混ざりを否定したいわけではない。ただ、悲しみに名前がつき、物語が生まれ、僕がその中心に座れてしまう「席」が見えてしまう。 100%悲しめないことがいちばん苦しい。罪悪感は飾りではなく、無力感に耐えるための支えにも、途切れそうなつながりを痛みで保つ鎖にもなる。そして僕は「一手」を考え続ける——違う手を打てていたなら、と。悲しみを美化せず、自己正当化にも逃げず、感情の濃度と構造を言葉で解剖する三篇連作。

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カクヨム
カクヨム2026/03/22
  • 現在の作品【詩】悲しみの席