あらすじ
京都祭り殺人事件を終えた夜、雨の中、刑事・吉川に送られることになった舞。
何気ない会話の中で「なぜ警察官になったのか」と問われ、舞は自身の過去を語り始める。
それは、父が痴漢冤罪で人生を奪われ、自らも取り返しのつかない言葉を投げてしまった過去だった。
同じように深い傷を抱える吉川。
舞の告白をきっかけに、止まっていた時間が少しずつ動き出していく。
やがて彼らは、失われたものを抱えながらも、再び同じ場所に立つ。
それは「赦し」ではなく、「共に歩く」という選択だった。
静かに、確かに。
あの日、舞が制服を選んだ意味が報われる。