あらすじ

研究開発の企業に就職したい情報理工学専攻二年の藤堂 悠馬、24歳。 実家は神社の分家であるが、正直、あまりかかわりたくない。なんせ、理解できないし、究極のブラックである。 怪異を排除するために日本中、下手をすれば世界にまで駆けずり回っている父を見て育った悠馬にとって、一番大事なのは「ライフワークバランス」。「休憩というのは目を瞑っている間だけなんだ。つまり年中休憩しているんだよ」と訳の分からないことを本気で言うような家業なんて、冗談じゃない。そう思って、就職活動を始めた。大学院生は教授からの紹介してもらえるメリットがあるのだが、どうも企業名を見ていると、本家の影がちらほらと。仕方がなく、自分で探すことに。そして、つまずいた。 「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」……そんな実体のない概念に頭を抱える悠馬の前に、後輩の彩乃が持ち込んだのは、ピンク色の『初代たまごっち』。 中にいたのは、育成キャラではなく、1991年に行方不明になったと自己申告する幽霊、沙織。 物理法則を無視し、死語を連発する最強のバグ(幽霊)を成仏させ、ついでにいい感じにガクチカに仕立て、ライフワークバランス優良企業からの内定をもらうことを目指して――。

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小説を読もう2026/03/22
  • 現在の作品理系院生の不運な就活 〜ガクチカで救ったバブル女子の恩返しが「事故物件専門部署」の内定って正気ですか?〜