あらすじ

魔王は、終わらない玉座に閉じ込められていた。魔王城最奥の間から出ることはできず、与えられた役目はただひとつ。扉を開けて現れる勇者を、何度でも殺すことだけだった。 斬っても、焼いても、勇者は死ぬ。死体は跡形もなく消え、しばらくすれば、また同じ勇者が扉の向こうに立っている。 何百回。何千回。何万回。終わりのない殺し合いを繰り返すうちに、魔王は気づく。勇者が少しずつ、自分の攻撃に対応し始めていることに。 それが気まぐれだったのか、退屈しのぎだったのかは、魔王自身にもわからない。ただ、ある時から魔王は、勇者に話しかけるようになった。 名を問うても、返事はない。なぜ来るのかと尋ねても、返事はない。それでも魔王は、扉が開くたびに言葉を投げ続けた。 そして何十万回目か。ついに勇者は、魔王の問いに言葉を返した。

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小説を読もう2026/03/22
  • 現在の作品魔王は勇者を殺し続けた