あらすじ
転生先は「紅月の園ルメリア」——月が赤く染まる夜、全国民が衝動に従って自由に交わる世界。
その夜だけは身分も婚姻も関係ない。誰もが欲望のままに、やりたい放題。
だが俺——ロート(前世名:長崎悠斗)は違う。
純愛こそが至高。愛のない行為は、愛への冒涜だ。
紅月に参加しない俺は「呪い子」と蔑まれ、同じく紅月を感じない「月無し」の少女リルトが指導員としてあてがわれる。
「安心してよ。私は絶対あんたに発情しないから」
欠陥品同士、利害の一致。——のはずが、紅月の夜に二人きりで過ごした朝、俺の手には見たこともない輝きの結晶があった。
この世界のエネルギー源「絆晶」。それも、測定不能の純度を持つ規格外——「純晶」。
愛なき行為が常識の国で、純愛だけが生み出す力がある。
ビッチ国家に転生しても、俺は純愛を貫いて見せる。