あらすじ

最強の悪魔は――ただのビビりな高校生だった。 約千年前、王国は「暴虐の悪魔」によって滅亡寸前まで追い込まれた。 勇者も英雄も討伐に失敗し、王国が選んだのは屈服。 ――百年に一度、“最高の生贄”を迷宮へ捧げることで、その怒りを鎮める契約。 そして今代の生贄として選ばれたのは、 美しさゆえに狩られ、奴隷として育てられたエルフの女、リテュシア。 覚悟を決めて迷宮の最奥へ進んだ彼女の前に現れたのは―― 「ぼく……こんな姿じゃ、もうお婿さんになれない……」 正座して泣き崩れる、悪魔の姿をした十五歳の少年だった。 サクマシロウ。 日本から転移したただの高校生。 ――だが彼は、無自覚のまま暴虐の悪魔を倒し、その力をすべて奪ってしまっていた。 圧倒的な力を持ちながら、怖がられるのが怖くて外に出られない最弱メンタルの悪魔。 奴隷として生き抜くため、利用と合理で思考する冷静なエルフ。 王国に見つかれば、彼女は連れ戻され、彼は討伐される。 だから二人は逃げる。 ――人に値段をつける王国から。 ――自分を縛るすべてから。 目指すのは、誰にも縛られない自由な新天地。 だがその関係は歪だった。 シロウはリテュシアを「綺麗で頼れるお姉さん」と信じ、 リテュシアはシロウを「利用価値の塊」として扱う。 信頼と利用。 善意と打算。 最強の力と、最弱の心。 すれ違いながらも共に進む逃避行の中で、 少年は初めて誰かを守ろうとし、 女は初めて誰かに守られることを知る。 人に値段をつけることを拒む少年と、 自分の価値を“黄金と同じ重さ”で理解している女。 これは―― 悪魔の花嫁とエルフの花婿が、 やがてひかれあい、愛し合うまでの物語。

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小説を読もう2026/03/22
  • 現在の作品悪魔の花嫁 エルフの花婿 〜悪魔のぼくと美人なエルフのお姉さん〜【更新停止中】