あらすじ
遥か昔――
世界は、ひとつの“選択”によって分かたれた。
愛ゆえに世界を壊そうとした存在と、
愛ゆえに破壊を止め、世界を守ろうとした存在。
戦いの果て、二柱の古代龍は“破壊”を封印し、
世界はかろうじて均衡を保った。
――そして時代は巡る。
ハイエルフの大魔導士レオニス・シルヴァーンは、
滅びかけた戦場で一人の少女を託される。
その名は、きの。
世界樹の転生者でありながら、
あまりにも幼く、無力な存在。
だがその力は危険すぎるがゆえに、
シルヴァーンの手によって封印される。
――記憶とともに。
その結果、きのは魔法をうまく扱えない
“出来損ない”となってしまう。
それでも彼は、彼女を手放さなかった。
守るために。
愛してしまったがゆえに。
だが――
その選択こそが、
世界を揺るがす引き金になるとは、まだ誰も知らない。
世界は再び、選択を迫られる。
これは、
一人のハイエルフが、世界樹の転生者を溺愛したことで始まった物語。
そして――
世界を終わらせかけた記録である。