あらすじ

行き先を決めずに電車に乗った朝、透は気づいた。 考えた瞬間に消えてしまう「行きたい」という感覚があることに。 終点の海沿いの町。 喫茶店のマスターは言う。 「地図って、行ったことのある場所にしか役に立たないだろ」 同じ言葉が、その日買った三百円の詩集にもあった。 三十四歳。何も起きてないはずの一日。 それでも帰りの電車で、透は静かに笑った。 「かもしれない」から始まる、ひとりの時間の物語。

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カクヨム
カクヨム2026/03/22
  • 現在の作品『どこへでも行ける、ここから』 ――鳴海透の、目的地のない一日――