あらすじ
地元の大学・六華大学に通う羽鳥聖来は、自由奔放で距離感が近すぎる女の子。入学式で進行を務める大学の有名人――成績優秀、品行方正、女子人気も高い高嶺の花こと花咲薫に一目惚れする。薫は、一見すると隙のない存在だったが、聖来は彼女が母親からの連絡にわずかに表情を曇らせる場面を見て、その内側にある息苦しさを感じ取る。
やがて二人は社会学部の名物・協創ラボで同じ班となり、観察、聞き取り、考察、発表へと取り組んでいく。薫はなぜか聖来がべたべたくっついてくると冷静で、逆に少し距離を置かれると落ち着かなくなる。「この先輩、もしかして面倒くさい……?」戸惑う聖来だったが、薫には過干渉な家庭でずっと正しくあることを求められてきた過去があり、誰かに一方的に踏み込まれることに慣れすぎたせいで、少しだけ自由を与えられる距離にこそ安心してしまうのだった。くっつきたい聖来と、少し放っておかれることで甘えたくなってしまう薫。真逆の距離感を持つ二人は、すれ違いながらも、互いに心地いい距離を見つけていく。これは、距離感が近すぎる後輩が、完璧すぎる先輩のめんどうでかわいい本音を引き出してしまう、じれったくて甘い大学生百合ラブコメ。